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遠方の戸籍謄本の郵送請求・郵送申請の方法

相続手続きで必要となる遠方の戸籍の取得の方法

なぜ相続手続きに遠方の戸籍謄本が必要となるのか

相続手続きを進めていく上で、出生から死亡までの戸籍が必要となることは前の記事でお話したとおりですが(こちらを参照 ≫出生から死亡までの戸籍の集め方)、ここで一つ皆さんが勘違いすることがあります。事例をあげながら検討していきましょう。
 
 父が亡くなり子供が相続手続きを進めていく事例で検討していきます。その死亡した父は母と婚姻した当時から東京都目黒区に住んでいて、その後に横浜市中区に戸籍を移し、そのまま中区で死亡したとします。このケースでいうと、「横浜市中区役所で戸籍謄本を集めて、目黒区役所に行けば全て揃う」と皆さんは勘違いをしてしまうわけです。
 被相続人は目黒区の戸籍で出生までが揃うとは限りません。なぜなら、死亡した父のさらに上の父である祖父の戸籍にも記載があるはずだからです。通常、人は生まれて父親の戸籍に入ります。つまり、出生の戸籍というのは死亡した人の父親の戸籍が一般的であって、その死亡した人が筆頭者の戸籍ではないのです。事例で考えていくと、横浜市中区と目黒区の戸籍謄本を集めたあとに、婚姻前の戸籍を遡る必要があります。最も多いのは、婚姻によって父親の戸籍から抜けるケースですので、目黒区の戸籍まで遡ることができれば次の戸籍まで遡ることができるはずです。
 ここでひとつ問題があります。祖父も目黒区に住んでいたのであればいいですが、その祖父が県外の遠方に住んでいた場合(実家が遠方)には、その戸籍を取得することが非常に手間になってきます。横浜市の方が目黒区の役所に出向くことは可能かもしれませんが、県外の遠方の場合にはそう簡単にはいきません。そういった場合には郵送申請によって戸籍を集めていきます。

実はどの役所も同じやり方でできる戸籍の郵送請求
戸籍の郵送申請の方法は全ての役所でやり方が異なり、書式も違います。しかし、やり方さえ覚えてしまえば大した違いはありません。準備する書類や情報もほとんどの役所が同じですのであまり心配せずに進めていけばいいです。ここで郵送申請の方法をご紹介していきます。

[準備するもの]
・申請先役所の戸籍謄本申請書(役所によって異なります 

・被相続人の死亡記載の戸籍(死亡を証するため)
・申請人が相続人であることを証明する戸籍(相続人の地位で申請するため)
・申請人の本人確認資料コピー(免許証など)
・申請分の定額小為替(郵便局で買えます)
・返信用封筒(戸籍を送ってもらうため)

[準備しておく情報]
・どの役所に申請すればいいのか(手元の戸籍謄本で確認)
・本籍所在地と筆頭者名(手元の戸籍謄本で確認)
・役所のどの課に宛てて郵送するか(申請先の役所HPで確認)
・定額小為替の金額

上記の書類と情報を集めれば郵送で申請することが可能です。これらはどこの役所もほとんど変わりがありませんので、これを参考にして郵送先の準備を進めてください。


横浜市の戸籍謄本の申請書の書式はこちら
戸籍を見ても郵送先の役所、本籍所在地がわからない場合
戸籍を見ればどこの役所へ申請すればいいのかわかると書きましたが、これはあくまでも戸籍を読み込めることが前提となっており、戸籍を見てもわからないことがあります。

①町村合併が繰り返して今どの役所が管轄が不明
 地方の役所や役場でよくあることですが、近隣の町村と合併を繰り返したり区制施行などによって管轄がわからないことがあります。これは意外にもよくある話で、相続手続きを進めていくうえでここで挫折してしまう方も沢山いらっしゃいます。方法としてはインターネットを利用して調べていくしかありません。Wikipediaを利用すると役所の歴史がわかったりします。

②そもそも戸籍の読み方がわからない
 現在戸籍や改正原戸籍くらいまででしたら読めるかと思いますが、昔の手書きの役所では漢字を読み込むのも一苦労です。かろうじて読めたとしても本当にそこに申請していいのかがわからないことがありますし、町村合併でその役所がなくなってしまっていることがあります。これについては何とか手元にある戸籍を自分で読み込むか専門家に依頼する他ないです。(≫除籍謄本の読み方について

③戦争や大地震により焼失・紛失してしまっている
 戸籍は必ず全て揃うものとは限りません。戦争によって戸籍が焼失している場合のあれば大地震等の震災によって戸籍の行方がわかないことがあります。これについては、その焼失分より前の戸籍を他の情報から集めていくしかないでしょう。
 
兄弟相続の場合はもっと集める戸籍が多くなる

親子相続の場合については被相続人である親の出生から死亡までの戸籍を集めていけばいいお話ですが、兄弟相続の場合にはそうはいきません。親の出生から死亡までの戸籍を集めることはもちろん、その両親の出生から死亡までの戸籍を集める必要があり(兄弟の人数を確定するため)ます。さらに、その兄弟が死亡している場合にはその兄弟の出生から死亡の戸籍を集める必要が(代襲相続人の数を確定するため)あります。
 また、親子相続の場合と違って祖父母の戸籍を出生死亡で集めなければいけないのでもっともっと昔の大正や明治の戸籍まで遡って集めていくことになるでしょう。昔になればなるほど町村合併が多く繰り返していて、手書きの戸籍も読みにくいものとなっているはずです。
 兄弟相続に場合には途中で止まってしまうことが大いにありえますので、無理をせずにはじめから専門家へお任せしてしまうのも一つの方法かと思います。
関連記事はこちら。≫『戸籍収集』について

相続のことをもっと知りたい方はこちらへ ≫相続お役立ち情報総まとめQ&A
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