土地と建物の名義はAとBで2分の1ずつで入っている。AとBは血の繋がりはなく、相続の発生により共有状態になった。Aは売却をしたいと考えているが、Bとの連絡が取れずにそのまま空き家で放置されたままとなっている。Bを探して売却手続きを行おうと考えたこともあるが連絡を取る方法がない。固定資産税は2分の1ずつで毎年の支払いがされている。
共有状態の不動産の売却手続きを行うためには共有者全員の協力が必要となる。しかしながら、本件のように共有の人と連絡が取ることができずに仕方なく放置されているケースが存在する。通常、共有者は親族間である場合が大半であるが、相続の発生等により、全く知らない人が共有となることもよくある。まずは、どのように共有者を探すかであるが、司法書士は相手方から依頼を受けていない以上、職権で住所を追いかけることはできない。他には色々と方法はあるがこれは後述します。
当事務所からの提案としては、まず共有者Bを発見して、売却の意思があるかどうかを聞く。そして、Bにも売却に意思があることがわかれば後は、司法書士がAとBの代理人となり、売却活動を行っていくこと(売却代理業務)を提案した。これによってBは特に売却活動へ積極的に行動を起こす必要がないので売却することへの同意を取りやすくなります。
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